理事長所信・基本方針

2021年度理事長所信

Empathy~共感を生むまちづくり~

【はじめに】
昨年、吹田市が市制施行80周年を迎えた中、吹田青年会議所も51年という長い年月において、吹田でまちづくり運動を展開してきました。これだけ長きに渡り活動してこられたのは、1970年の創立以来「明るい豊かな社会」の実現を目指し、諸先輩方が“想い”を持ってまちづくり運動を展開されてきたからです。その“想い”も決して自分本位の“想い”ではなかったはずです。共にまちづくりを行う市民や行政・企業・教育機関・地域諸団体に“共感”される“想い”であったからこそ、これらのパートナーの皆様のご理解やご協力をいただき、まちづくり運動を展開することができたのです。
昨年の新型コロナウイルスが引き起こしたパンデミックにより、世界中で様々な活動が制限され、社会や経済に大きな影響を与えました。当会においても、当初想定していた活動ができず、あらゆる対応を迫られました。今年もこれらの影響は続くとみられています。しかし、当会は立ち止まるわけにはいきません。こういった状況下でも会員が案を出し合い、率先して行動し、少しずつでも進み続けていきます。
私は“共感”というものを大切にしています。「共感される」と行動が認められている、信頼されていると感じ、自信を持ってその行動をさらに進めることができます。「共感する」と行動に対し協力・応援したいと感じ、その行動に関心を持ちます。この「共感される」側と「共感する」側の相互の関わりが、より良いまちづくり運動へ繋がると確信しています。
当会が設立された約50年前と現在では、社会情勢や時代背景が大きく異なります。近年、「ダイバーシティ」という言葉が定着してきたように、多様性のある社会に変化しつつあります。確かに様々な価値観が許容されるようになってきましたが、それらの価値観を押さえ込むような同調性の強い空気が残っている側面もあります。当会も求められているものに応えるだけでは、当たり障りのないことをやっておけばいいという同調性の強い空気に飲み込まれる危険性があります。そうなれば当会のアイデンティティはなくなってしまいます。我々は今一度過去を振り返り、今を見つめ、未来を先見し、当会のアイデンティティを確立する必要があります。
今も昔も「明るい豊かな社会」の実現を目指すという理念に変わりはありません。より良いまちを創りたいと思う市民が積極的にまちづくりに参加し、吹田のあちらこちらでまちづくり運動が行われている。そのようなまちを目指し、我々は決して迎合することなく、吹田青年会議所としての“想い”を持って、“共感”を生むまちづくり運動を展開して参ります。

【まちの未来、国の未来をつくる青少年育成]

子どもが成長していく上で、成功や実現などのポジティブな原体験は元より、挫折や葛藤などのネガティブな原体験も含め、様々な経験をすることが不可欠です。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、子ども同士が公園などの外遊びに熱中し、時には葛藤しながら互いに影響し合って活動する機会が減少するなど、経験の機会が失われています。このような状況下において、子どもが新しい友と出会い、相互に意見し、多様な価値観に触れ、それを認め合う力を醸成する。そして、家庭教育や学校教育では経験できないような成功したときの喜びや失敗したときの悔しさを感じられる機会の提供が必要です。
我々はこれまで、多くの青少年育成事業を行ってきました。その中で感じたことは、「子どもは一つの“きっかけ”で劇的に変化する」ということです。そして、その“きっかけ”をいかにしてつくるのかということが青少年育成事業のポイントだと考えています。どういった“きっかけ”をどういった場面でつくるのかということにこだわり続けて事業を構築していきます。
まちの未来をつくる青少年のために、当会だからこそ実施できる事業に挑戦すると共に、その事業を運動へと展開していくことが吹田青年会議所の使命であると考え、活動して参ります。

【よりグローバルな視点へと導く国際交流】

近年、人・情報・モノの国際的移動は劇的に加速化、簡素化しています。このような環境から、国際交流に触れ、「グローバルな視点」を持つ日本人も多くなってきました。しかし、ここでいう「グローバルな視点」とは、日本を通して世界を見る視点というものになっていないでしょうか。外から日本を見る視線というものが欠けていないでしょうか。
1988年に吹田青年会議所と香港浩洋青年商會が姉妹提携を結んでから、30年以上もの間交流を深めてきました。3年に一度、相互の国でJoint Projectを実施し、その時代の社会問題を取り上げ、議論を交わし、有効な解決策を導き出す事業や、国を越えた相互理解を追求するプログラムを実施してきました。その過程において、相互理解というものが基本になりますが、相手のことを理解することはもちろん、相手の立場に立って自国を理解することが重要だと考えます。この視点を持つことができて、初めて「グローバルな視点」を持つといえます。
本年度のJoint Projectでは、吹田の地でSDGsに沿った事業が実施されます。香港からは多くの仲間が来日し、熱い交流が行われるでしょう。参加した人が、それぞれの国を背負い世界で活躍できる、よりグローバルな視点を持った人材を育てる事業を実施して参ります。

【人が育て合う共育のまちづくり】

地域コミュニティの衰退化により、地域の年長者が子ども・親を育てる、大人同士が育て合う、子ども同士が育て合うなど、互いに声を掛け合い、育て合っていた「地域共育」が衰退化し続けています。それにより、個人や家庭単位で解決できないような問題の深刻化を緩和する機能や、災害などの危機的状況に対応する機能が失われ、個人・家庭による解決と、公的機関による解決の間にあった中間的な解決機能が失われつつあります。
今日の日本においては、他者に関わることが面倒だという自己中心的な考え方をする人が増えています。そして、「点」で生きている人が多くなってしまい、他者に対する“思いやり”や“やさしさ”というものが希薄になってきている現状があります。この状況を打破し、それぞれが様々な関わりがある「面」の中で生きているのだという意識を持つことが重要です。今こそ、人が支え合うことの本質を理解し、人と人が育て合い、繋がり続けられる仕組みを構築していく必要があります。この仕組みは、当会だけでは構築できません。市民や行政・企業・教育機関・地域諸団体の皆様と協働してさらに取り組んでいく必要があります。

【知識と意識を向上させる防災】

日本では近年、地震や台風、豪雨などの災害が多発しています。我々は日頃のJC活動での経験から、災害発生時に地域と連携し、率先して行動しなければなりません。そのためには、平時からの準備が重要です。
まずは会員が災害への当事者意識を高める必要があります。会員が防災について学ぶ機会を提供することで、災害への備えに継続して取り組むという意識が醸成されます。さらに、市民にもその意識を伝播させるために、防災についての情報を発信し、周知させることで災害への備えを身近なものと認識してもらうことができます。
行政や災害支援団体との連携も重要です。これらの連携は災害が発生してからでは遅く、平時から災害発生時を想定して緊密に連携を進めておくことで、防災・減災体制を構築することができます。そして、災害発生時に効果的な支援を行うことができます。
当会が災害発生時に地域と連携し、率先して行動するためには、日頃から市民の方々に「吹田青年会議所は頼りになる」という意識を持ってもらえるような活動をしていくことが大切です。支援する際にも被災者側に立った視点で支援できるように、日々防災についての知識と意識の向上に努めて参ります。

【成長し続ける組織】

我々青年会議所の会員は、「明るい豊かな社会」の実現を目指すという共通の理念のもと、自由で自発的な意志で活動しています。したがって、まちづくり運動の先頭に立ち、その起点となる必要がありますし、その意志を共感性の高いものにしていく必要があります。そのためには、成熟した組織である必要があり、それを構成する会員も常に成長し続ける必要があります。
会員が成長できる機会の一つに出向があります。日本青年会議所等に出向することで、まず人間関係が広がります。別の地域の大小様々な青年会議所の会員と活動していくことは、今までとは全く違った人間関係を築くことができます。また、出向先での活動期間は当会よりも短いものになっていますし、委員会の開催も距離的な制約から回数は限られています。その中で運動を構築し、結果を出さなければならないので、活動や事業のスピードは当会よりもずっと速いものになります。そのスピード感を体験することは、今後の活動に活かせるものになるでしょう。このように出向した個人が成長することはもちろんですが、出向した経験を当会の会員に伝えることで、組織としても成長することができます。出向のみならず、近隣青年会議所との合同例会、大阪ブロック協議会や近畿地区協議会、日本青年会議所の事業に積極的に参加して、多くの青年会議所の会員と関わることでも大きな成長が期待できます。
同じ志を持つ仲間と活動していく中で、刺激し合いながら個人が成長し、その個人の成長が組織の成長に繋がります。しかし、日々の活動に追われ、目の前のことをこなすことが目的になっていては、成長は見込めません。活動や運動の本質を理解し、魅力に気付き、会員一人ひとりが楽しさややりがいを持って行動することが重要です。そして、自分も吹田青年会議所を形成しているのだという意識を持ち、積極的に活動に参加することで組織の絆は強くなり、より大きな共感を生むことが可能になります。我々は、この大きな共感を生むために、妥協することなく積極的に行動して参ります。

【新たな魅力を生む会員拡大】

我々青年会議所の特質の一つには、会員の年齢制限があります。会員はいかなる人種、国籍、性別、職業、宗教であってもかまいませんが、満20歳から40歳までであることを要します。したがって、いかに有能で活動的な会員であっても、満40歳に達したら卒業しなければなりません。しかし、この年齢制限があるからこそ、青年会議所は若さを失わず、常に希望に溢れ、未来に向かった前進を続ける団体として活動することができます。そして、これを持続可能にするためには、継続的な会員拡大が必要となります。つまり、これは永遠の継続事業です。
会員拡大をしていく上で、広報活動は重要な要素となります。効果のある広報活動は、市民に当会の事業やその想いを知ってもらうことにより、協力したい・応援したいという共感を呼び込み、まちづくり運動に巻き込むことができます。また、入会候補者に対しては、当会の一員として一緒に活動したいという共感を呼び込むことができます。つまり、これは当会が起こす運動の輪を広げていく大きな手段の一つです。過去実施してきた様々な広報活動を調査・分析し、市民や入会候補者の共感を呼び込む広報活動とは何なのかということを追求しながら活動して参ります。
会員拡大は、組織を活性化させると共に対外への発信力の強化という側面もあります。志を同じくする新しい会員が加入することで、既存会員が新しい魅力に触れ、刺激を受けることができ、会員一人ひとりの魅力がさらに磨かれます。そして、組織としても磨かれ、より魅力的な運動が展開され、多くの市民の共感を生むことができます。
会員拡大をしていく上で、会員一人ひとりが当事者意識の向上と責任感を醸成し、入会候補者に我々の熱き思いを伝えなければなりません。また、多くの会員を巻き込み刺激し合うことで主体性が育まれ、会員拡大に対するモチベーションの向上につながります。我々は会員拡大の意義・目的・必要性を認識し、共感し合う仲間と本気で向き合い、会員一人ひとりの魅力、そして当会の魅力を存分に伝えることで、共に活動する一人でも多くの同志を迎え、さらに多くの魅力が集まる団体となるように邁進して参ります。

【むすびに】

私の出身地は大阪市ですが、家の裏手はもう吹田市でした。幼少の頃は毎週日曜日にJR吹田駅近くにある祖母の家に行き、旭日通商店街でお菓子を買い、さんくすのゲームセンターで遊び、ゴリラを見ながらアイスクリーム食べる。これが私の王道でした。私自身、吹田で育ってきたという想いが強いですし、吹田に対する想いも強く持っています。先日、息子とさんくすに遊びに行ったとき、同じようにゲームセンターで遊び、ゴリラを見ながらクレープを食べている姿を見ていると昔の思い出が甦り、吹田の風景は変わったが、根底にあるものは何も変わっていないのだと安心しました。本年度、吹田青年会議所の理事長をさせていただくにあたり、たくさんの楽しい思い出を与えてくれた吹田に感謝の気持ちを持ち、誠心誠意活動して参ります。
青年会議所では、たくさんの仲間と出会い、多くの時間を共有し、様々な想いに共感する機会が多くあります。私自身、これらの経験は当会で活動してきた中で一番の宝です。これらは、より深く、より真摯に活動に向き合うことで、より大きな経験として得ることができます。会員一人ひとりがこのような経験を得ることができ、当会の魅力を最大限共有できるようにしていきます。
我々は、これまで当会で吹田のまちづくり運動を展開してこられた諸先輩方の“想い”の上で活動しています。そして、家族や従業員、同僚など多くの方に支えられています。これらのことを胸に刻み、常に感謝の気持ちを持ち、吹田が持続可能なまちとなるように“共感”を生むまちづくり運動を展開して参ります。

基本方針

◆共感を生むまちづくり運動
◆多様な価値観を認め合う力を醸成する青少年育成事業
◆よりグローバルな視点へと導くJoint Project
◆人が育て合う地域共育
◆知識と意識を向上させる防災
◆会員が常に成長できる組織運営
◆市民や入会候補者の共感を呼び込む広報活動
◆魅力的な運動に繋がる会員拡大

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