2024年度 市長対談

市長

この5年間に起こったことを振り返ると、コロナで世の中がガラッと変わって、5年先まで全く見通せない時代になったと思います。
10年・20年先までの計画もありますが、たとえば東日本大震災の前に策定した総合計画を今になって見返すと、防災に関する記載が少なく驚きます。
世の中変わっていく中で何か1本だけ軸があればよいと思っています。
計画の為に1つ1つの細かい数字を明確にしたところで先が読めないのであれば、そんな綿密な数値目標よりも曖昧な満足度の方が重要。今は論理的に突き詰めたところで、意味をなさないですよ。
これまでの5年間をしっかり見つめ、これから発生する事象に影響の受けにくいもののいくつかに軸を絞り、変化の少ないものについて考えていくべきだと思います。
だって、会議の方法も変わったでしょう?!


大枝

そうですね。
吹田JCでもZOOMによるWEB会議が導入され、各々が会社や出先、家で会議に参加するようになりました。
私自身、月に複数回ある会議を自宅で息子を膝に乗せてWEB会議に参加するようにもなりました。


市長

でもね、コロナで学校教育もペーパレスになっていたが、コロナが収束してきた今になって、また紙が復活してきている。残念なことに元に戻ってしまっていっている。
不自由は戻せばよいが、良くなった部分については、元に戻す必要がないと今議論を交わしているところです


大枝

その点でいえば、我々が事業などで吹田市後援、教育委員会後援を頂戴し、チラシを各小学校に配布させてもらう際に、吹田市内は全児童にタブレット支給しているので、配信してもらえればより効率的に認知してもらうことが可能になるので是非とも導入を検討してほしいですね。
個人的には印刷屋なので、困りますけどね!笑


市長

それはいいですね。


大枝

吹田JCなど公共的なことを進めている団体と吹田市、教育委員会が協力して、せっかくある便利なツールを利用して、より市民に対して事業やイベントを認知して行ける方法を積極的に試してほしいですね


市長

新しい時代に合わせて伝統を変えていくべきですね
それはJCの若い人たちが積極的に推し進めてほしいですね


大枝

青年会議所活動をしていても、ここはもう少し軽装にするべきだと思う部分もありますね
でも、セレモニーなど会員の方向性やスイッチを入れる為に重要で変えるべきではないと思う部分も多くありますね


市長

セレモニーは絶対必要ですよ!
必要ですが、方法の検討はしてみても面白い
一度モニタリングで同級生を例会に参加してもらうと面白いと思いますよ


大枝

吹田JCを知ってほしくて、同級生を呼んだこともありますが、大抵初参加すると引いてますね 笑


市長

100人中100人引きますよね!笑
そのことをどう捉えるか、慣れてしまってよいのか。
1つの方法は自分たちの世界で閉じるというやり方で、外部の人が違和感を持とうが関係ないと考えて推し進める。
もう1つは社会に受け入れられやすい方法に合わせる。
2つの方法を上手い塩梅で調整して、若い人たちがフランクに参加しやすい環境に整えることを目指して欲しいですね。
人生で名前を呼ばれて「はいっ」と挙手することはなかなかないよ!笑


大枝

確かに、吹田JCにいると名前を呼ばれて「はいっ」と答えることは日常茶飯事ですね 笑


市長

それを美としてやっている内は社会から乖離している
もちろん良い面もあるが、いつも出席させていただいて、これはいつまでやるんだろう、と思うこともあります
JCは世界中にありますが、世界どこでもそういう感じなんですか?


海外はフランクになっている国もありますね。
JCの会員数は日本が世界で一番多く、日本人はそういったセレモニーなどが国民性にあっているというか、日本人は真面目ですからね 笑


市長

もう少しフランクに笑顔溢れるセレモニーになってほしいですね
新年賀会の所信でも3つくらいは笑いを取ってください 笑


大枝

ハードル上げすぎですよ!笑


市長

つかみがあり、あんこがあり、おちがある
あんこの中に3つくらいは笑いをいれて
おちでぎゅっと締めてほしい!笑


大枝

こんなにハードルが上がるなら、今日来なければよかったですかね?!笑


市長

執筆していると、500文字の原稿を書くのに、最初は2,000文字くらいになるんです。
その中にある本当に必要な事を残して、極限まで無駄を削っていく作業をずっと行う
でも、必ずその中にあんこを作ってますよ 笑


市長

議会の答弁でも配布資料と同じことをダラダラ読んでしまうより、質疑応答に時間を設けた方が良いと思い答弁を要点だけに絞って短縮したりするんですが、そうすると「なんや!やる気ないんか?!」って言われることもある。


大枝

それは難しいですよね。より効率的に考えて行動すると楽していると受け取られることはありますね。
効率的にして、質を落とさない方法は常に考えていかなければなりませんね。


大枝

我々は地域のリーダーとして自身を成長させていくとこが使命ですが、市長は吹田市のリーダーとして複数期されていますが、どんなことを大切にされていますか?


市長

自身をリーダーと思わないことです。
リーダーはピラミッドの頂点と考えがちですが、私は逆三角形を考えて最下点に自身がいると考えます。
組織全体が仕事しやすくなるように見ることが大事
リーダーではなく、マネージャーとしてトップマネージメントをすることに気を付けています。
有事の組織である消防・警察・自衛隊はトップダウンの指示系統でよいのですが、
市役所はトップダウンではなく、各々が自分自身で考えて行動することが大切!
でも、有事になれば、私も逆三角形のマネージャーからピラミッド型の頂点のリーダーに一気にモードチェンジしますよ。
リーダーはなるものではなく、ならされるもので、平時は昼行灯でどこにいるかわからないぐらいの存在の方が組織はよく回ると思います。


大枝

私もそれは思います。
あくまでも、理事長は顔役であり、実働は会員が中心であるべきですよね!
市長は、職員がより働きやすくするために何か実施されていますか?

 

市長

とにかく若手職員が発言しやすい環境を作るように気を付けています。黙っておいた方が得になるような環境は絶対に作らない。
最近、新入職員に「市長、私はそうは思いません」と言われて嬉しかった。
上司は止めに入るが、私はもっと言ってほしい。
ありえない目標ではあるが、全ての職員との信頼関係を築くことを目指し続けます。


大枝

確かにありえない目標ではありますが、目指すべきところですね
勉強になります。

 

市長

あるとき、職員から「市長はおもろいことを考えろって言いますが、僕は、給料をもらって働いているのでおもろいことばっかり考えられません」と言われました。その時、大学時代に「あなたは私と一緒でしょ」って考えで、自分の考えを押し付けてしまっていて、相手から「私はあなたじゃない」って言われたことを思い出しました。
自分と似た人間ばっかりと接していると考え方が偏ってしまうことがあります。
だから、その職員には「おもろい=やりがい」ということを丁寧に説明して、理解してもらいました。


大枝

JC活動でも仕事・プライベートの上にJC活動があるので、各々がJCに対する考え方や気持ちの入れ方は全く違うので気を付けないといけないですね。
僕にも思い当たる節があるので反省します。

 

大枝

毎年多くの新入職員を招き入れる吹田市ですが、採用の際に新入職員にはどのようなことを求めていますか?

 

市長

採用に答えはないです。
ちゃんと身なりを整え、時間通りに来たら合格だと思っています。笑
そこまでできれば、そこから育てるのはこちらの責任。短時間の面接ですべてはわからないですからね。
今、霞が関で優秀な人間から辞めていっています。これはとても危機的な問題です。
想いを持った優秀な人間が想いを果たせない状態にあります。
職員に成功体験をいかに積ませるかを常に考えています。
こちらがやった方が早いということでも、職員に任せて7割出来たら褒めて成功体験を積ませる。それで仕事を面白いと考えるようになってほしい


大枝

成功体験は大事ですね
どうしても自分でやった方が早いから自分でやってしまうが、それだと成長を妨げることになるJCでも仕事を全部やってしまう上司がいますが、良くないですね。笑
職員からアイディアはたくさん出てきますか?

 

市長

最近の若手職員からはよく出てくるようになったと感じています。
昔気質の職員は1打数1安打を狙いバットを振れなくなる
そうではなく、アホみたいなものでもよいから思い付いたアイディアを100個書き出す、100個出せば1個は当たる。そういう考えでこそおもしろいことが生まれます。
その為には、それを許す上司も必要です。
面白いアイディアには様々な方面から反対意見や支障が必ず発生するので、それに対して部下を守る上司が重要で、そういう人が上に立っている組織はよいアイディアが溢れ出してきます。


大枝

吹田市はだいぶ若手が積極的に参加するようになってきましたか?

 

市長

吹田市の若手はこれが普通だと思ってドンドン参加するようになっています。
他と比べても、吹田はよい意味で緩いと思います。
秘書課も今は18時になれば職員は1人しか残っていない。昔は秘書課の職員が産休・育休を取ることもありえなかったけど、今は秘書課でも当たり前のように取っています。
議会となれば、日を跨いで残るのが当たり前だったが今はそういうこともない。


大枝

それで支障はでなかった?

 

市長

なかったです。
昔は、忠誠心を示すためだけに残業していたようなところがある。
そういう伝統を全て否定した
定時は17時30分なんだから、それを過ぎたら帰るのは当然!
でも、19時に市長室から出て秘書課に1人しかいないのを見ると時々寂しくも感じますが。笑
役所の人を減らせと言われることが多いですが、吹田市は雇用数は増加している一方、人件費は下がっています。
残業時間が大幅に減ったからです。残業が多い=仕事のやりくりが下手 という意識が定着してきました。
もちろん、繁忙期などは残業が生じることもありますが、恒常的に残業しているのは異常な状態です。
悪しき伝統を取っ払い、最近の職員は仕事をさっさと終わらせてさっさと帰るようになった


大枝

元々、10人体制でやっていた部署を13人体制にしたからできたわけでないんですか?

 

市長

単純に人数を増やすのではなく、アルバイトなどを上手く導入することで解消できることもあります。
また、無駄な仕事は昔に比べると確実に減っていると思います。
妊娠した職員に対して、おめでとうと素直に言えない組織はおかしい。
ここ数年、市民から職員が元気になったねと言われるようになりました。
これは環境が良くなり、職員が幸せになったから元気に見えるようになったと考えています。
規律で進めたわけではなく、当たり前のことをやっているだけです。
まぁでも課長は大変かもしれないですね、調整役になるからね!笑


大枝

時代の流れに合わせて、無駄を減らし、効率的になるように考え続けてよい環境が根付き、職員が元気に幸せになるのは本当に良いことですね!

 

市長

苦労した人間、昔を知っている人間は戸惑うこともあると思います。
文化は大事にしないといけないが、悪い伝統は悪いと思えば変えればよい
ケースによって、リーダー、マネージャー、一緒になって遊ぶ これを自身で切り替えていけば良いと思っています。

 

市長

JCのリーダーはどんなイメージですか。


JCのリーダーはフロンティア ほかの人より先にアクションするということ まずは行動する
組織的なリーダーと考えると違和感を感じるかもしれませんね

 

市長

OBはしっかりしているし、人格者が多いですね。


大枝

そうですね

 

市長

吹田JCの取り組みは1年限りっていうのはどうにかならないんでしょうか。
連携したくても1年限りで変わられると連携しにくいし、毎年変わってしまうと何をしたいかが、よくわからないと感じます。


大枝

その為に吹田JCには中長期ビジョンがありますよ
今作ってる中長期ビジョンこそその指針になるもので、その中長期ビジョンに向けて1年1年を積み重ねているので、1年限りではないですね!
ビジョンを明確に共有できれば連携は可能ですよね?!

 

市長

それなら連携できますね。
例えば防災のパートナー。各地域でリーダーになってほしいと思っています。


大枝

それなら、できそうですね

 

市長

汗を流してもらえますか。
全体のリーダーは市役所ですが、地域で実際に水を運んだり、おばあさんを上の階から抱えて降ろしたり、その地域、地域を任せられる人が不足しています。
職員も学生もいるが、避難所のマネージャーが必要。
避難所の音、においの問題や女性特有の課題など、瞬時に困った時に旗を振れる人がほしいんです。


大枝

可能だと思います
でも、有事になっていきなり、頼むではなく、平時から吹田市が我々に何を求めているか?我々には何ができるのかを意見交換できる場が必要ですよね
今は正直何を求められているかわからない

 

市長

そうですね。
実際、有事に電話して確認している時間はないので、各避難所で自発的に動いてもらえる体制が必要です。
普段から地域に根付いた人で、モラルのある方、日ごろから意識を持っている人になら、有事の地域を任せられます。
そういう部分を普段から連携してJCにやっていただきたいです。


我々は有事では組織としてボランティアセンターでの運営にも関わっているが
有事にこういうことをやっていくよという情報の共有がメンバーに必要ですね

 

大枝

年に1回の市長と理事長のこの対談だけでは関係は深まらない
JCと市役所の連携を深めるためにも平時から対話できる機会が必要

 

市長

まずは、私が行きますよ


大枝

是非、会議ではなくざっくばらんに話せる、メンバー全員と気軽に会話ができる機会を設けましょう

 

市長

最近、連合自治会長の皆さんと直接コミュニケーションを図るため、ネットワークテーブルというものを立ち上げました。
テーブルに会長は不要で、6ブロックに分けて開催し、雑談も含めていろいろな話題で話しています。
それのJC版を実施しましょう。
ママ、スポーツマン、文化人などのユニットと話すことが大切
江坂なら江坂に来て3年以内の人と対話する
江坂では小学校に入学して卒業までの6年間に約3分の1は引っ越してしまうらしいんです。
転入転出が多いので、自治会の加入率も選挙の投票率も低い。だからこそ、現地に行って、江坂に来て3年以内の人というユニットに絞って実施しないとよりリアルな声は聴けない

 

大枝

そういうのは大事ですよね!
コロナでIOTが発展して非対面でもコミュニケーションが取れるようにはなりましたが、実際に対面しないと伝わらないことは多くありますよね。
今は吹田JCのメンバーに吹田市職員がいなくなってしまい、市役所の情報を取るのにも時間がかかってしまっている

 

市長

JCへ提供できる情報は限られるし、それは市長の仕事だと思います。
外部に知られていない情報などもJCには是非知ってほしい
南吹田駅や健都のまちづくりも、あっさりできたわけではない。
役所が10割の仕事をしてもよいものはできない。7割は役所がやって、3割は色んな人に助けてもらわないとより良いものはできないんです。

 

大枝

是非2024年度は今まで以上に吹田市役所と吹田JCが連携をしながら、より良い関係性を築きだせる1年になりますようご協力よろしくお願いいたします。
今日は貴重なご時間ありがとうございました。

 

市長

是非、実現させましょう!
新年賀会楽しみにしておりますね!

理事長所信

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